今 思うこと

AAFC 連続エッセイ
投稿日
2013/03/02
執筆担当
三田 公夫
 


傘寿を迎えて
私は今年(2013年2月)齢八十歳になりました。我ながら時の流れの早いのに驚くとともに、よくぞこれまでつつがなく過ごせてこられたものと感慨ひとしおです。妻の助力と感謝しています。

モーツアルトとの邂逅
私の育った年代は旧制中学校一年の時に終戦を体験したことです。クラシック音楽との出会いは、ラジオ、音楽映画での見聞です。
記憶に残っている映画を一つ挙げれば、名指揮者ストフスキーが出演し、ダイアナ・ダービンの熱唱で話題になった「オーケストラの少女」です。この中で印象的に使われた「アレルヤ」がモーツアルト作曲のモテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K165の終章であると知りました。

懐かしい山の音
高校時代迄暮らした山梨の家では当時音楽とは全く無縁、吹き渡る風に木々が揺れ、山全体から発する海鳴りのような音を、日々、聞くとも無く聞いていたこと懐かしく思い出します。

オーディオへのスタート
1959年に結婚して、2DKの団地住まいとなり、数年を経てパイオニア製のステレオセットでLPレコードを楽しむようになりました。ミュンヒンガー指揮のシュツットガルトCOのデッカ盤で、モーツアルトの「ディヴェルトメントニ短調k136」をよく聴きました。

ナマ演奏への目覚め
戦後のクラシック文化は急速に復活、進化しました。オーケストラの群雄割拠の時代の到来です。わたしは1962年に誕生した読売日本交響楽団の定期会員になり、上野の東京文化会館に馴染みました。1986年のサントリーホールの開館以降、豪華な音楽ホールが各地に開館し、クラシック音楽愛好者が演奏会に足を運び易い環境が徐々に整って行ったことは皆様ご存知のとおりです。サントリーホールにはN饗Bプロの定期会員としてかよいました。

AAFCと私
私がAAFCに入会したのは2001年8月です。当会主催の第1回コンサート(2001年7月)に会員の脇田さんからお誘いを受けて聴きに行ったことが始まりです。会場は現在
「名戸ヶ谷あびこ病院」に生まれ変わった旧「我孫子市民会館」です。入会後月2回の例会や各種イベントを通じて、多くの同好の士と知己を得ることが出来ました。

例会発表
例会発表では、私はこの12年余一貫してモーツァルト作品を紹介しています。600曲をはるかに上回る彼の多様な作品から、演奏家別、楽器別、ジャンル別を切り口に、1時間以内に収めることは仲々むつかしいものです。

気に入りの分科会
オペラ鑑賞会は気に入りました。モーツァルトの三大オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」が映像メディアで堪能でき大満足でした。

会員心得
私自身会員として自分に課していることは次の3つです。

  1. イベントには参加する ②個人間では争わない ③決まられたことは守る です。さはさりながら、私は「尖った」「マニアック」と云われるくらいの人の参加は大歓迎です。

 
私の現使用機器
メインアンプ    山水 AD-α707XR(故井上会長遺品)
プリアンプ     COUNTERPOINNT SA31
CDプレーヤー  SONY XA5ES(故井上会長遺品)
スピーカー    HARBETH(同上)

つぎのバトンは関田真一さんにお願いします

                                     

以  上